今日の相場の振り返り
- 日経平均は685円高の63,954円で続伸。後場には64,300円台まで上がったが、引けにかけて上げ幅を縮めた。
- TOPIXは5.66ポイント安の3,991.71で、3日ぶりに反落。東証プライムは約7割の銘柄が値下がりした。
- 上げの中心は、アドバンテスト・東京エレクトロン・ソフトバンクグループ・キオクシアなどの半導体・AI関連。韓国のSKハイニックスが過去最高の決算を出し、韓国株が5%超上がったことも追い風になった。
- 業種では、ガラス・土石、非鉄、電気機器、機械が上位。保険、食料品、石油・石炭が下位だった。
- 前日(27日)の米国は、ダウがほぼ横ばい(+16ドル)、ナスダックは約+1.2%。ブロードコムがアンソロピックの半導体調達を資金面で支える仕組みを発表し、AI関連が買われた。ボーイングは決算で急落。原油は中東の和平期待で100ドルを割った。
- 引け後、アドバンテストが業績予想の上方修正と自社株買いを発表。日立とNECも通期予想を引き上げた。
- 今夜(日本時間29日未明)はFOMCの結果、29日の朝にはマイクロソフトとアルファベットの決算が出る。日銀の会合は29〜30日。
今日、気になったこと
AIの信用不安が一服。ただし戻ったのは半導体
先週は、AI関連の企業が借金をしてまで投資しすぎているのではないかという不安で、大きく売られていました。今週は、アンソロピックのIPO申請、ブロードコムの資金の仕組み、SKハイニックスの好決算と、不安を和らげる材料が続きました。この信用不安が一服したことが、AI銘柄の復調の大きな理由だと思います。
ただ、戻っているのはお金の流れが見えやすい半導体が中心です。保有している米国株のC3.aiのようなAIソフトウェア株は、ナスダックが上がった日に4%ほど下げています。C3.aiは、アナリストの格上げをきっかけに1か月で約17%上がっていたので、利益確定の売りだと見ています。売上はまだ前年より減っているので、期待先行の値動きです。
米国の金利は5%台のままなので、不安が完全に消えたわけではありません。本当に落ち着いたかは、FOMCと米大手の決算でAIへの投資とその回収の見通しがどう出るかしだいだと思います。
イスラエル総選挙。ネタニヤフ陣営は過半数に届かない公算
27日にイスラエルで総選挙があり、出口調査ではネタニヤフ首相の陣営が過半数に届かない公算と報じられています。政権の枠組みが変われば、中東情勢が和らぎ、イランとの対立も落ち着く方向に向かうかもしれません。今後の動向しだいでは、株価にとって好材料になりそうだと見ています。実際、和平への期待で原油はすでに100ドルを割っています。
ただ、イスラエルは連立交渉に数週間かかることがよくあり、どんな政権になるかはまだわかりません。また、原油安は日本全体にはプラスでも、石油・石炭株が今日大きく下げたように、エネルギー関連には逆風になります。
富士通は「第二のキオクシア」になれるか
先週、「富士通は第二のキオクシアになるか」という記事を読んでから、富士通に注目しています。期待の中心は、データセンター向けの次世代CPU「FUJITSU-MONAKA」です。11月から受注を始め、2027年にサーバーを出荷する計画です。(Investing.com)
株価は10月半ばまでの1か月で約11%上がり、その後は4,400円台で足踏みしています。半導体株が大きく上がった今日も、富士通は小幅にマイナスでした。年初来高値は1月の4,668円で、そこまであと4〜5%のところにいます。
キオクシアとの違いは、業績がまだついてきていないことです。MONAKAが収益になるのはこれからで、今の株価は期待が先に織り込まれています。明日(29日)の決算で、MONAKAの受注の見通しや具体的な顧客が出るかが山場です。決算のあとに、出来高を伴ってボリンジャーバンドの+2σに沿って高値を抜けていくかを見ていきます。
保有株とチャートチェック
日本株(信用)
| 銘柄 | 今日の値動き | 含み損益率 |
|---|---|---|
| QPSホールディングス(464A) | +3.00% | −17.68% |
| 東洋エンジニアリング(6330) | +2.76% | −14.10% |
| ヒーハイスト(6433) | +2.61% | −5.52% |
3銘柄とも、日経平均(+1.08%)を上回りました。TOPIXが下がって約7割の銘柄が値下がりした日なので、市場全体よりははっきり強かったと言えます。
- 東洋エンジニアリング:前場はTOPIXに近い弱い動きでしたが、後場は指数以上に強くなりました。個別のニュースは見つかりませんでした。原油安で石油・石炭株が大きく下げた日に、エネルギー関連のプラントの会社としては踏ん張った形です。
- QPSホールディングス:今日の個別ニュースはありません。10月14日の決算で、今期の経常利益の予想を60%上方修正しています。21日には米スペースXの決算をきっかけに宇宙関連株がそろって買われました。
- ヒーハイスト:新しい発表はありませんが、「ロボット・フィジカルAI関連」として買われる流れが続いています。今日は業種の「機械」が+1.33%と上位だったのも追い風でした。20日につけた1,108円が直近の高値です。
米国株(10/27終値時点)
| 銘柄 | 現在値(ドル) | 含み損益率 |
|---|---|---|
| C3.ai(AI) | 12.29 | +16.38% |
| ニュータニックス(NTNX) | 72.74 | +3.03% |
| ユニオン・パシフィック(UNP) | 299.88 | +1.14% |
| バリック・マイニング(B) | 39.26 | −14.65% |
| レッドワイヤー(RDW) | 8.89 | −33.46% |
C3.aiは前日比で4%ほど下げましたが、まだプラスを保っています。レッドワイヤーとバリックは含み損が大きいままです。
答え合わせ
前回の見立て
- 「保有株は個別の材料ではなく、指数に連れて上がっただけ」:今日はTOPIXが下がる中で、3銘柄とも日経平均を上回りました。昨日とは違い、市場全体より強い一日でした。
- 「積水化学が+2σに沿って上がる形になるか」:今日は前日比−55.5円(−2.14%)の2,537.5円で、安値引けでした。朝は+2σ(約2,596円)付近の2,601円まで上がったもののそこで跳ね返され、バンドの真ん中(移動平均約2,539円)まで一気に戻りました。+2σに沿って上がる形にはならず、見立ては今のところ外れです。30日に決算を控えているので、決算前の警戒売りもあったと思います。真ん中の線で踏みとどまれるか、割り込んで−2σ(約2,483円)へ向かうかを見ていきます。
これから確かめること
- FOMCと米大手の決算のあとも、AIの信用不安は落ち着いたままか
- 富士通は29日の決算でMONAKAの受注の見通しを示せるか。年初来高値の4,668円を抜けるか
- イスラエルの連立交渉の行方と、原油安が続くか
- セキュリティ関連への資金の流れは続くか(10/27の日記より)
- 積水化学は30日の決算のあと、どちらに動くか
いけのすけのひとこと
日経平均だけを見ると強い相場ですが、TOPIXや値下がり銘柄の数を見ると、中身は一部の半導体株だけの上げでした。保有株を指数と比べるようになって、「指数に連れただけなのか、強かったのか」が少しずつ見分けられるようになってきた気がします。
今夜のFOMCと、明日の米大手・富士通の決算で、相場の流れが大きく変わるかもしれません。結果を見てから動くつもりです。
※この記事は個人の投資の記録です。特定の銘柄や取引の売買をおすすめするものではありません。投資の判断はご自身でお願いします。

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